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飛行機の乗り継ぎ完全ガイド|手順・注意点・失敗時の対応まで

離島への帰省や、あこがれのリゾート地への旅行では、行きたい場所に直行便がないこともあります。そんな時でも、「乗り継ぎ」を使えば行き先の選択肢はぐっと広がります。とはいえ、手荷物はどうなるのか、保安検査はもう一度必要なのかなど、初めての乗り継ぎには不安がつきものです。乗り継ぎ空港で迷ったり、時間ぎりぎりで焦ったりするのは避けたいところです。この記事では、乗り継ぎの基本の考え方から、スムーズに乗り継ぎやすい航空会社の組み合わせを解説します。LCC利用時の注意点や、間に合わなかった場合の対応、待ち時間の過ごし方までまとめました。読み終える頃には、乗り継ぎのある旅程も選択肢の1つとして、自信を持って検討できるようになります。

乗り継ぎの仕組みは2つの軸で考えればシンプル

国内線の乗り継ぎは、「預け入れ手荷物の引き継ぎができるか」と「保安検査を受け直す必要があるか」という2つの軸で整理できます。

この組み合わせによって、乗り継ぎ空港に着いてから搭乗ゲートに向かうまでの手順が変わります。逆にいえば、この2点さえ事前に確認しておけば、初めての空港でも落ち着いて対応できます。

以下の表に、代表的な3つのパターンをまとめました。

パターン 預け入れ手荷物の引き継ぎ 保安検査 主なケース
A あり 不要 制限エリア内で乗り継げる場合
B あり 必要 いったん到着ロビーへ出る場合や、ターミナル移動がある場合
C なし 必要 預け入れ手荷物を引き継げない場合

※同じ航空会社グループ・提携航空会社の便同士でも、空港や利用便によって乗り継ぎ方法が異なります。予約前に航空会社と空港の公式サイトをご確認ください。

パターンA:預け入れ手荷物の引き継ぎあり・保安検査が不要な場合

このパターンは、同じ航空会社グループの便を利用し、乗り継ぎ空港でターミナル移動がない場合などに多く見られます。手続きはとてもシンプルです。

1)乗り継ぎ空港に到着します
2)預け入れ手荷物はそのまま最終目的地まで運ばれるため、受け取りは不要です
3)保安検査場を通り直す必要もなく、そのまま乗り継ぎ便の搭乗ゲートへ向かいます

なお、同じグループ同士の乗り継ぎであっても、空港の構造によっては一度制限エリアの外に出るケースもあります。その場合は次のパターンBの手順で進めてください。

パターンB:預け入れ手荷物の引き継ぎあり・保安検査が必要な場合

いったん到着ロビーへ出る必要がある場合や、ターミナル移動を伴う場合によく見られるパターンです。

1)乗り継ぎ空港に到着します
2)預け入れ手荷物は受け取らずに、そのままロビーへ出ます
3)保安検査場で改めて検査を受けます
4)検査を終えたら、乗り継ぎ便の搭乗ゲートへ向かいます

このパターンでは、搭乗手続きが不要なケースと、乗り継ぎ先のカウンターで改めて手続きが必要になるケースがあります。利用する航空会社の乗り継ぎ条件を、事前に確認しておくと安心です。

パターンC:預け入れ手荷物の引き継ぎなし・保安検査が必要な場合

LCC同士や、連帯運送の取り決めがない航空会社同士の組み合わせで発生する、最も手間のかかるパターンです。

1)乗り継ぎ空港に到着します
2)預け入れ手荷物を受け取ります
3)乗り継ぎ便のカウンターで、改めてチェックインを行います
4)預け入れ手荷物を再度預けます
5)保安検査を受け直します
6)搭乗ゲートへ向かいます

このパターンは、預け入れ手荷物の引き継ぎができる乗り継ぎと比べて、より時間がかかります。余裕のあるスケジュールを組むことが何より重要です。

ポイント

・乗り継ぎ手順は「預け入れ手荷物の引き継ぎ」と「保安検査」の2軸で判断できる
・同じグループの便を利用し、ターミナル移動がない場合は比較的スムーズに移動できる
・LCCを含む組み合わせは、手荷物の預け直しと保安検査の受け直しが必要になりやすい

スムーズに乗り継ぎやすい航空会社の組み合わせ

乗り継ぎをできるだけ簡単に済ませたいなら、同じ航空会社グループの便を組み合わせるのがおすすめです。
同一グループの便同士は、預け入れ手荷物の引き継ぎや、出発空港でのスルーチェックインに対応していることが多く、乗り継ぎ空港での手続きを減らせる場合があります。

JALグループ同士の乗り継ぎ

JAL(日本航空)とJTA、JAC、RAC、HAC、J-AIRのJALグループ便同士を乗り継ぐ場合は、出発空港で乗り継ぎ便分の搭乗手続きまで済ませられることがあります。この場合、乗り継ぎ空港で改めて搭乗手続きをする必要はありません。

ANAと提携航空会社の乗り継ぎ

ANA(全日本空輸)は、AIRDO(エア・ドゥ)、ソラシドエア、SFJ(スターフライヤー)、IBEX(アイベックスエアラインズ)、ORC(オリエンタルエアブリッジ)と提携しています。ANAとこれらの提携航空会社を組み合わせた場合も、比較的スムーズに乗り継げる傾向にあります。

異なる航空会社を乗り継ぐ場合は時間に余裕を

JALグループとANAなど、異なる航空会社を乗り継ぐ場合でも、対象となる航空会社間では、預け入れ手荷物を最終目的地まで預けられることがあります。ただし、搭乗手続きについては、航空会社ごとに行わなければならないケースもあります。
預け入れ手荷物の引き継ぎや保安検査の要否は、航空会社の組み合わせや空港によって異なるため、乗り継ぎ時間は多めに見込んでおくと安心です。

ポイント

・JALグループ便同士や、ANAと提携航空会社の組み合わせは乗り継ぎ手続きをまとめて行える場合がある
・異なる航空会社を乗り継ぐ場合は、手続きの手間が増え、時間もかかりやすい
・航空券を選ぶ段階で、乗り継ぎ便の航空会社グループを意識すると失敗しにくい

LCC(格安航空会社)の乗り継ぎは要注意

Peach(ピーチ・アビエーション)やJetstar(ジェットスター・ジャパン)、SPRING JAPAN(スプリング・ジャパン)といったLCCを利用する場合は注意が必要です。同じ航空会社同士の乗り継ぎであっても、預け入れ手荷物を受け取って預け直し、保安検査も受け直すのが原則です。

LCC各社は、他の航空会社との連帯運送に関する取り決めを結んでいないことが一般的です。フルサービスキャリアと同じ感覚で乗り継ぎ時間を見積もると、想定より慌ただしくなる可能性があります。

・預け入れ手荷物は乗り継ぎ空港で一度受け取る
・乗り継ぎ便のカウンターで改めてチェックインする
・保安検査場も再度通過する

一部のLCCでは、同一空港・同一航空会社間の乗り継ぎに限り、預け入れ手荷物の引き継ぎに対応している例もあります。
ただし、対応の有無は空港や条件によって異なるため、利用する便が対象になるかどうかは、必ず予約前に各社の公式サイトで確認しておきましょう。

ポイント

・LCCの乗り継ぎは、手荷物の預け直しと保安検査の受け直しが基本
・LCC利用時は乗り継ぎ時間を長めに確保する
・引き継ぎ対応の有無は必ず事前確認する

乗り継ぎに必要な時間の考え方

乗り継ぎに必要な時間は、利用する航空会社の組み合わせと空港での移動距離によって大きく変わります。

同一ターミナル・同一グループの組み合わせであれば、短時間で済むことが多いです。一方、ターミナル移動を伴う組み合わせや、連帯運送の取り決めがない組み合わせでは、より長い乗り継ぎ時間が必要になります。

各航空会社は、組み合わせごとの目安時間を公式サイトで公開しています。ただし、乗り継ぎ時間は改定されることもあるため、予約前に最新情報を確認してください。

・同一グループ・同一ターミナルなら短めの乗り継ぎ時間で計画しやすい
・ターミナル移動や手荷物の預け直しを伴う場合は、乗り継ぎ時間を長めに確保する
・連帯運送の取り決めがない組み合わせは、公式な乗り継ぎ目安時間が示されていないこともあるため、特に余裕を持つ

なお、掲載されている目安時間はあくまで最低限確保すべき時間です。空港の混雑状況に加え、初めて利用する空港では移動に時間がかかることも考慮する必要があります。目安時間ぴったりの旅程よりも、多少の余裕を持たせたスケジュールのほうが安心して過ごせます。

もしも乗り継ぎに間に合わなかったらどうなるの?

乗り継ぎ便に間に合わなかった場合の対応は、状況によって変わります。ポイントは遅延・欠航の原因が航空会社側にあるか、乗り継ぎ便が同じ予約に含まれているかの2点です。

機材トラブルなど航空会社側の都合による遅延・欠航で、当日中に最終目的地へ到着できなくなることがあります。その際は、振替便への変更に加え、条件を満たせば宿泊費や交通費が補償される場合もあります。一方、悪天候や自然災害など航空会社の管理が及ばない理由による遅延・欠航では、費用を利用者が負担するのが一般的です。

・航空会社が乗り継ぎ旅程として取り扱う同一の予約であれば、前便が遅延した際に、乗り継ぎ便を含めた振替対応を受けられる場合がある
・別々に予約した乗り継ぎ旅程は、前の便の遅延によって乗り継ぎ便に乗れなくても、補償の対象外となる場合がある
・詳しい取り扱いは航空会社ごとに異なるため、予約時に必ず確認する

この仕組みを踏まえると、乗り継ぎを含む旅程はできるだけ同一の予約でまとめて手配するのがおすすめです。万が一の際にも、振替等の対応を受けやすくなります。また、目安時間ぎりぎりの乗り継ぎを避け、時間に余裕を持たせておくことも大切です。

乗り継ぎ時間の過ごし方|待ち時間も旅の一部に

乗り継ぎの待ち時間は、旅を楽しむ時間として活用できます。

保安検査後の制限エリア内には、飲食店やショップ、ラウンジなどが備わっている空港が多いです。次の便を待つ間も、快適に過ごせます。

・保安検査を終えてから、落ち着いて食事や休憩を取る
・空港内の売店やショップで、旅の合間にお土産を探す
・Wi-Fiや充電設備を使って、SNSの投稿やメールの返信を済ませる
・時間に余裕がある場合は、展望デッキやラウンジで過ごす

特に、次の搭乗ゲートまでの距離や移動時間は空港ごとに異なります。保安検査後は、搭乗ゲートの位置を確認してから飲食や買い物を楽しむと、搭乗直前に慌てずに済みます。

乗り継ぎで失敗しやすいポイントと防ぐコツ

乗り継ぎに慣れていないと、次のような点でつまずきやすくなります。あらかじめ知っておくだけで、当日の焦りをかなり減らせます。

到着・出発ターミナルの確認不足
同じ空港でも、航空会社によって利用するターミナルが異なります。事前に到着ターミナルと乗り継ぎ便の出発ターミナルを確認しておきましょう。
保安検査場の混雑
時間帯によっては保安検査場が混み合い、想定より時間がかかることがあります。目安時間ぎりぎりの計画は避けるのが無難です。
特殊な手荷物の再手続き
スポーツ用品や楽器、ペットなど一部の手荷物は、グループ便同士の乗り継ぎでも乗り継ぎ空港で一度受け取りが必要になる場合があります。
オンラインチェックインの対象外区間
乗り継ぎ旅程の一部区間が、オンラインチェックインの対象外になっているケースもあります。旅程の各区間が対象かどうか、予約時に確認しておくと安心です。

こうしたポイントは、いずれも予約時や搭乗前の確認で防げるものがほとんどです。少し手間はかかりますが、公式サイトで事前に確認しておくことで、当日も落ち着いて乗り継げます。

よくある質問

  • 国内線の乗り継ぎでは、必ず保安検査を受け直す必要がありますか?

    いいえ、必ずではありません。制限エリア内でそのまま乗り継げるときは、保安検査を受け直さずに搭乗ゲートへ向かえることがあります。一方、いったん到着ロビーへ出るときや、ターミナル移動を伴うときは、再度保安検査を受ける必要があります。

  • 預け入れ手荷物は、乗り継ぎのたびに受け取る必要がありますか?

    利用する航空会社同士が手荷物の連帯運送に対応していれば、最終目的地まで預けたままで乗り継げます。LCC同士の組み合わせなど、対応していない場合は、乗り継ぎ空港で一度受け取って預け直す必要があります。

  • 乗り継ぎに必要な時間はどのくらい見ておけばよいですか?

    航空会社の組み合わせや空港での移動距離によって幅があるため、一概にはいえません。利用する航空会社の公式サイトで、組み合わせごとの目安時間を必ず確認し、余裕を持った旅程を組むことをおすすめします。

  • 前の便が遅れて乗り継ぎ便に間に合わなかった場合、どうなりますか?

    航空会社側の都合による遅延・欠航であれば、振替便への変更や宿泊費・交通費等の補償を受けられる場合があります。天候など不可抗力による遅延の場合は、自己負担になることが多いです。航空会社が乗り継ぎ旅程として取り扱う同一の予約でまとめておくと、対応してもらいやすくなります。

  • LCC同士の乗り継ぎは避けたほうがよいですか?

    避ける必要はありません。手荷物を一度受け取ってから預け直し、保安検査も受け直す前提で、余裕のある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。運賃の安さを活かしつつ、スケジュールには十分な余裕を持たせましょう。

まとめ

国内線の乗り継ぎは、「預け入れ手荷物の引き継ぎ」と「保安検査の要否」という2つの軸で考えれば、決して難しいものではありません。JALグループ便同士や、ANAと提携航空会社の組み合わせを選べば、乗り継ぎ時の手続きが比較的スムーズです。LCCを利用する場合は、手荷物の預け直しや保安検査の受け直しを考慮し、乗り継ぎ時間に余裕を持つことが大切です。万が一のトラブルに備えて、乗り継ぎ便は同一予約でまとめておくこともおすすめします。仕組みさえ理解しておけば、乗り継ぎのある旅程も選択肢の1つとして、気軽に検討できるはずです。ぜひ次の旅行で、行き先の幅を広げてみてください。

さくらトラベル編集部

記事を書いた人 さくら空旅ナビ 編集部

さくらトラベル空旅ナビ編集部のさくらです。航空券や飛行機旅行に関して皆様のお役に立つ情報を随時お届けします。

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