離着陸時に耳がキーン!飛行機で耳が痛くならない「耳抜き」のコツ&便利グッズ徹底紹介
楽しい旅行のスタート!なのに、飛行機が着陸態勢に入った途端に耳の奥が「キーン」としたり、ズキズキと痛み出した経験はありませんか?
あるいは、小さなお子様が機内で急に泣き出してしまい「もしかして耳が痛いのかな?」と焦った経験を持つパパ・ママも多いはずです。
この痛みは「航空性中耳炎」という症状のひとつです。
実は正しい知識とちょっとしたコツを知っていれば、予防したり痛みを劇的に和らげたりすることが可能です。
この記事では耳が痛くなるメカニズムから、誰でもできる「耳抜き」の裏ワザ、そして絶対に泣かせたくない「お子様への対策」まで、空の旅の安心テクニックを紹介します。
1.なぜ飛行機で耳が痛くなる?その原因とメカニズム
まずは敵を知ることから始めましょう。なぜあんなに不快な痛みが発生するのでしょうか?
原因は「気圧の変化」と「耳管(じかん):耳と鼻をつなぐ管」
飛行機は高度約9,000〜12,000mを飛びますが、機内の気圧は標高約2,000〜2,500m相当に設定されています。
・離陸時(上昇):気圧が下がる→耳の中の空気が膨張する
・着陸時(降下):気圧が上がる→耳の中の空気が収縮する
この時、耳の中と外の気圧差を調整する「換気扇」の役割をしているのが、耳と鼻をつなぐ「耳管(じかん)」です。普段は唾を飲み込むことで自然に開閉しますが、飛行機の急激な気圧変化(特に着陸時!)では、この調整が追いつかず、鼓膜が引っ張られて痛みが発生するのです。
こんな人は要注意チェックリスト
以下の条件に当てはまる人は、耳管が腫れて狭くなっている可能性が高く、特に痛みが出やすい状態です。
・風邪をひいている
・アレルギー性鼻炎(花粉症など)がある
・副鼻腔炎(ちくのう症)がある
・もともと耳抜きが苦手
・耳管が未熟な乳幼児・子ども
2.今すぐできる!大人のための「耳抜き」テクニック
耳に違和感を覚えたら、痛くなる前に早めの対策が鉄則です。簡単なものから順に試してみましょう。
レベル1:基本の動作
・つばを飲み込む
最も基本的かつ効果的。意識的に何度も行いましょう。
・あくびをする
大きく口を開けて、顎を動かすことで耳管を開きやすくします。
・飴をなめる・ガムを噛む
つばが出て自然と飲み込む回数が増えるため、非常に有効です。
レベル2:意図的に耳管を開く技
基本動作で治らない場合は、以下の方法を試してください。
①バルサルバ法(鼻抜き)
1)鼻を指でしっかりつまんで閉じる。
2)口を閉じて、鼻に空気が通るようにゆっくり息を送り込む。
3)耳の奥で「プッ」と音がして成功。
※注意!強くやりすぎると鼓膜を傷めます。あくまで優しく行いましょう。
②トインビー法
1)鼻を指でしっかりつまんで閉じる。
2)その状態で、つば(または飲み物)をごくんと飲む。
3)中耳の空気が引っ張られて圧力が調整されます。
3.ママ・パパ必見!子どもを泣かせないための「耳対策」
「子どもが痛がって泣き叫ぶのが怖い…」そんな親御さんのための、年齢別攻略法です。子どもの耳管は大人よりも短く、水平に近い(未発達)ため、気圧の影響を受けやすい特徴があります。
0歳〜2歳(乳幼児)の場合
自分で耳抜きができない赤ちゃんには、「飲み込む動作」を強制的に作ってあげるのが効果的です。
・最も効果的な方法は「着陸時の授乳・ミルク」
タイミングが重要です。
機内アナウンスで「当機は着陸態勢に入りました」と言われたらスタートします(着陸の15〜30分前)。早すぎると飲み終わってしまい、遅すぎると既に痛くなっている可能性があります。
・おしゃぶり・マグも有効
おしゃぶりを吸う動作や、ストローマグでお茶を飲む動作も耳抜きになります。
3歳〜小学生の場合
少し言葉がわかる年齢なら、遊び感覚で誘導しましょう。
・「おやつ作戦」
着陸態勢に入ったら、棒付きキャンディやグミ、ラムネなどを食べさせます。「カミカミ・ゴックン」を促しましょう。
・「あくびの真似っこゲーム」
「誰が一番大きな口を開けられるかな〜?ふわ〜!」と親子で競争して、あくびを誘発させます。
・「鼻をつまんでゴックン」の練習
搭乗前に、ジュースを飲みながらトインビー法(鼻をつまんで飲む)を練習しておくと、機内でスムーズです。
4.持っておくと安心!「耳痛対策」便利グッズ
準備があれば憂いなし。特に耳が弱い方におすすめのアイテムです。
①飛行機用耳栓(イヤープレーンなど)
これが最強の便利グッズです。内蔵された特殊なフィルターが、急激な気圧変化をコントロールし、緩やかに鼓膜へ伝えてくれます。
・使い方
離陸前と、着陸態勢に入る前に装着します。子ども用サイズもあるので、家族分用意しておくと安心です。
②点鼻薬(鼻スプレー)
風邪気味やアレルギーがある方は必須。搭乗前や着陸前に用法・用量を守って使用し、鼻の通りを良くしておくと耳抜きが格段にしやすくなります。
5.もし痛みが治らなかったら?(受診の目安)
ほとんどの痛みは着陸後数時間で治まりますが、以下のような症状が続く場合は「航空性中耳炎」が悪化している可能性があります。無理せず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
・翌日になっても痛みや「詰まった感じ」が消えない
・音が聞こえにくい
・耳鳴りやめまいがする
・耳から液体が出ている
万全の備えで空の旅を楽しもう!
飛行機の耳の痛みは、気圧の変化による生理現象ですが、「着陸のタイミングに合わせて、耳管を開く(飲み込む・あくび・耳抜き)」ことで、その多くは防ぐことができます。
次回のフライトでは、この「お守り」知識を活用して、ご家族みんなで笑顔の空の旅を楽しんでくださいね!